「さいとう淳一郎」に求めるもの 

その3

急がば廻れ? 企業誘致2

 前回企業誘致のつづきです。 

 

前回書いたように、企業はどこでもやってる「土地安くします」「税金安くします」程度の「おみやげ」では、「来てください」と言っても来ないでしょう。

有力者にお願いして、「実現力」を使っても自分たちの首を絞めるだけ。

※どこかの町では、大きな企業を誘致した立役者の一族が代々町を牛耳り、したい放題しているのに、反対の声もあげられないと聞いた。そんな町には住みたくないよね。

 

じゃあどうやって実現する?

さっきと同じように、工場新設の担当責任者になったつもりで考える。

企業が来るには、来るだけの強力な「理由(複数)」が必要。

土地や税金が安い、なんてありふれたものじゃなく、

インフラが整っている、なんてのも当然で、

もっとプラスαなもの。

そんな理由(複数)を矢板がどれだけ持っているかどうか、

それをしっかり提示出来るか、

だと思う。

 

それが出来れば、有力者なんかの口利きがなくても、来る。

実際、「俺が引っ張ってきた」なんて話は、

来ると決まってる話を、何かの情報で先に手に入れて、

ちゃっかり自分の手柄にしちゃった、

なんてことだったりする。

単に、情報が早いだけ。

政治家や有力者は情報が早いし、口がうまいからね。

おっと、じゅんちゃんのことじゃないよ。

 

こっちが何もしなくったって、

条件がそろっていれば、向こうから来る。

最近、身近にあったそんな例が、

壬生の工業団地をまるごと買って工場新設する世界的企業ファナック。

ファナックは富士山噴火や地震、それに伴う長期停電のリスクを

回避するために、栃木を生産増強拠点として選んだらしい。

※さすが世界的な企業のリスク管理は素晴らしいねぇ。

 

 

どれだけ企業のニーズを知っているか、

それらを準備できるか、

また、自分たちの持つメリットを知って、

それらを必要な企業に提示出来るか、

そんな矢板の実力が問われている。

 

いま、その実力が矢板にある?

なければ、その実力をつけるのが先じゃない?

実力がつけば、結果(企業誘致)はついてくる。

その実力をつけるのは、難しいし、時間がかかるので大変だ。

なので、短期的な視野でしか考えない大多数の自治体はやらないし、

だからこそ、もし達成出来れば、他との強力な差別化ができる。

 

いま、その実力が無いのは、

これまで実力をつけるための努力をして来なかったから。

※これは、県や市の職員が仕事をしてこなかったと言っているのではないのです。

県や市のトップがそういう意図・意識を持って、県や市を運営してこなかった結果だと思う。

 

過去の結果が現在。

これまでと同じことをしていては、

未来は変わらない。

 

未来を変えるために、

求める未来を実現するために、

必要なことを

今、

やりはじめなくては・・・

時間がかかっても・・・

 

というわけで、

ようやく「急がば廻れ」のテーマにたどり着きました。

 

でも、まだ、モヤモヤしてません?

じゃあ、具体的に何始めんだ?

ですよね。

 

はい、シロウトが一生懸命考えました。

長くなったので、

その4 急がば廻れ? 企業誘致3 に続きます。

 

その1 正しく税金はつかわれているか? 

その2 急がば廻れ? 企業誘致

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